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2008.05.05

船場吉兆、食べ残し料理を別の客に

やっちまったなー!ってのが、この報道に接したときの最初の印象です。
次に脳裏によぎったのが、「これでもう、再起不能かもしれない」という思いです。

皆さんは、どんな印象をもたれますか?
船場吉兆、食べ残し料理を別の客に
牛肉の産地偽装や総菜の不正表示が相次いで発覚した高級料亭「船場吉兆」(大阪市中央区)=民事再生手続き中=は2日、昨年11月の営業休止前まで、本店の料亭で客の食べ残した食事を別の客に再び出していたことを明らかにした。
asahi.com2008年5月3日

残飯の使い回しは昨年11月の営業休止以前に行われていたものである

この記事を読む上で注意しなければならないのは、食べ残し料理を使いまわしていたのは、今年1月の営業再開後ではなく、昨年11月の営業休止前であるということでしょうか。

もちろん、どの時期に行われたのであっても食べ残しの使い回しは、飲食店(まして一流料亭とされている船場吉兆では言語道断ですが)で行われるべきものではありません。
しかし、不祥事がどの時点でなされたものであるかは重要だと思われます。

仮に使い回しが営業再開後になされていたのだとすれば・・・

改善の余地なし ⇒ 存在する意味なし ⇒ 廃業

という流れが当然に想定されますが、そうでないとすれば、必ずしも当然には上記のような流れにはならないんじゃないかと。
ですから、「今年1月の営業再開後はしていない」という船場吉兆側のコメントを信じるとすれば、今回報道された残飯の使いまわしは、昨年11月の営業休止前になされていたものであることを確認しておきたいと思います。

なぜ今になって明らかにされたのか

asahi.comの報道によれば、今回の不祥事は船場吉兆によって明らかにされたとなっています。

なぜ、今頃?

さっぱりわかりません。

企業のコンプライアンスの中には、クライシスコミュニケーションという考え方があるのですが(参考:組織のためのクライシス・コミュニケーション)、今回の不祥事の公表は最悪のタイミングといえるんじゃないでしょうか。

どんな事情があったかはわかりませんが、今このような報道がなされたら、残飯の使いまわしが最近行われたのだという誤解を生むことは間違いありません(現に、わたしは当初そのように誤解していました)。

非難が渦巻く中で、自己に不都合な事実を自ら表明するということは、感情としては難しい(できればやりたくない)ことかもしれませんが、コンプライアンスの観点からは、むしろ再生のための好機と捉えて積極的に開示していくことが合理的だと思います。
消費者の不信は、企業の隠蔽体質への疑いから拡大していくことが多いのですから。

このブログの「船場吉兆」を含む記事

2008.02.16

牛肉産地偽装「船場吉兆」、前社長と長男立件へ

食品偽装事件に沸いた昨年(2007年)の種々の事件の中でも、とりわけ注目されたのが船場吉兆によるいくつかの不祥事です。

やはり・・・といわざるを得ないでしょう。

船場吉兆の前社長、湯木正徳氏と前取締役、喜久郎氏及び船場吉兆社が不正競争防止法違反の容疑で立件されるようです。
牛肉産地偽装「船場吉兆」、前社長と長男立件へ
高級料亭「船場吉兆」(大阪市中央区)の牛肉産地偽装事件で、大阪府警生活環境課は、当時の同社経営陣から本格的な事情聴取を始め、湯木正徳・前社長(74)が「九州産牛肉の商品を但馬牛と偽って販売しているのを知って黙認した」と説明していることがわかった。
長男の喜久郎・前取締役(45)も九州産を自ら仕入れていたことを認めているといい、府警は、2人と法人としての同社を不正競争防止法違反(産地偽装)容疑で立件する方針を固めた。(中略)
正徳前社長は、府警の任意の事情聴取に対し、「牛肉商品の担当は喜久郎前取締役だった」としたうえで、産地偽装を黙認していたことを明かした。喜久郎前取締役は「結果的に消費者を欺いたが、同等の高級肉なので問題ないと思った」と話したという。
YOMIURI ONLINE2008年2月15日


「同等の高級肉なので問題ないと思った」という発言に、問題の重大さを認識していないことが表れているような気がします。
不正競争防止法が、原産地の偽装について刑事責任を科してまで規制している趣旨をまったく理解していないといわざるを得ません。

経営者として、ブランド牛がもつ訴求力を利用して利益を得たいという気持ちはわからなくはありませんが、そのことが消費者を欺く行為であり、ひいては企業に対する信用を喪失する結果となることを肝に銘ずるべきでしょう。

船場吉兆以外の吉兆グループは、そのことを認識しているのでしょう。
おそらく、船場吉兆の一連の不祥事の影響を他の吉兆グループは多大に受けていると思われます。そのあたりのことは、以前船場吉兆取締役、偽装牛肉「販売中止を」・菓子不正の発覚直後 というエントリで書きましたが、吉兆グループはいち早くコンプライアンスの重要性を意識した施策に出たようです。
「船場吉兆」除く吉兆グループがコンプライアンス委新設へ
高級料亭「船場吉兆」(大阪市)の食品偽装表示問題を受け、同社を除く「本吉兆」(同)など吉兆グループ4社は、各社の食材や製品の取り扱いが適正に行われているかを監査するコンプライアンス委員会を新設することを決めた。
刑事事件にまで発展した一連の問題で打撃を受けた<吉兆ブランド>の信用回復が狙い。来月中に時期やメンバーなどの詳細を決め、ホームページで公表する。(中略)
本吉兆の湯木潤治社長は「今回のような問題と、対応の遅れがいかに大きな影響を及ぼすかを学んだ。透明性と独立性を持つ委員会にし、外部から指摘される前に適切に処置できるようにしたい」としている。
YOMIURI ONLINE2008年1月15に
まったくその通りで、適切なモニタリングと、問題が生じた後の対応の如何によって企業の業績だけでなく、その生き残りにおいても大きく影響を受けるんですね。

コンプライアンス体制の確立には、それ相応のコストがかかるものですが、いざ不祥事が明るみに出たときのダメージは大きなものがあります。

おそらく、超大手企業においてはコンプライアンス対応もそれなりに進められているでしょうが、例えば中小企業にとっては、そのようなコスト要因を避けようというのが大勢ではないでしょうか。
中小規模の企業なら中小規模なりに、法令順守の姿勢を見せることができれば、それは立派にコンプライアンスへの取り組みとして評価されると思います。例えば、以前よりご紹介している東京商工会議所が主催するビジネス実務法務検定試験の学習を社員に奨励してみるとか。

いずれにせよ、このような他社の不祥事事例を対岸の火事として傍観するのではなく、自社にそのような不祥事の芽がないかという意識を働かせることが重要だと思います。

2007.12.01

11月のビジネス法務関連ニュース(前半)

いつのまにか霜月が終わり、師走がきてしまいました。
これからどんどん忙しくなってきますよ。そこはGTDで乗り切るしかないわけですが。

ところで、月末だから蔵出しというわけではないのですが、あとで読むにてスクラップしたものの、エントリできなかったビジネス法務関連記事を一気に放出したいと思います。 続きを読む

2007.11.22

「白い恋人」売り切れ続出

今月(11月)15日に製造を再開したと報道された(後述)石屋製菓の「白い恋人」が、今日販売を再開し、しかも売り切れが続出しているそうです。
「白い恋人」売り切れ続出
3カ月ぶりに販売が再開された北海道の代表的な土産「白い恋人」は22日午後から夕方にかけ、新千歳空港(千歳市)のすべての取扱店(25店)と札幌市内の大丸札幌店などで軒並み売り切れになった。
ただ製造が再開されて日が浅いため在庫が少なく、各店の入荷量は賞味期限改竄(かいざん)問題発覚前よりかなり少ないという。
MSN産経ニュース2007年11月22日
思えば、この白い恋人の賞味期限改ざんが、その後の一連の食品表示に関する様々な偽装の発端だったように思います。北海道のお土産の代名詞とも言えるこの商品の不祥事は、商品の知名度も手伝って大々的に報道されました。

最近になっても、未だに赤福や船場吉兆の食品偽装について様々な事実が明るみに出ており、製造や販売の再開のメドが立つどころの騒ぎではない中で、石屋製菓が白い恋人の製造・販売を再開したというニュースは業界関係者にとっては明るいニュースといえるでしょう。 続きを読む

2007.11.17

船場吉兆取締役、偽装牛肉「販売中止を」・菓子不正の発覚直後

様々な企業による食品表示の偽装事件は、船場吉兆による不祥事によって新たな局面を迎えたように思います。
ご存知の通り、船場吉兆は賞味期限切れの商品をラベルを張り替えて販売するなど、JAS法・食品衛生法違反行為を行っただけでなく、牛肉の原産地を偽装して商品を販売したとして、不正競争防止法違反に問われ、ついに刑事事件に発展しました。

次の報道は、消費・賞味期限改ざんが明るみに出た後、牛肉の偽装が行われていたことを隠蔽するために牛肉商品の販売を取りやめるよう販売会社に依頼していた疑いがあるという趣旨のものです。
船場吉兆取締役、偽装牛肉「販売中止を」・菓子不正の発覚直後
「船場吉兆」(大阪市)の牛肉の産地偽装事件で、湯木喜久郎取締役(44)が今月初め、得意先の東京のギフト販売会社に電話で「すべての牛肉商品の販売をやめてほしい」と依頼していたことが17日分かった。デザート類などの消費・賞味期限改ざんが相次いで発覚した直後で、大阪府警は、牛肉の不正隠ぺいが目的だった可能性もあるとみている。
NIKKEI NET 2007年11月17日
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2007.11.08

食品表示の偽装(消費期限と賞味期限)

仕事に忙殺されている間に、食品表示の偽装事件は一段落してしまった感がありますね・・・。
とっても、「いまさら」感がぬぐえませんが、せっかくですのでエントリ。

食品偽装、告発最多697件・10月、菓子の「期限」絡み多く
消費者などから食品表示に関する情報を受け付ける農林水産省の「食品表示110番」に10月に寄せられた告発情報が、月間ベースで過去最多の697 件に達した。告発情報は6月に発覚したミートホープ(北海道苫小牧市)の食肉偽装事件を機に急増。10月は赤福(三重県伊勢市)の不正出荷問題が発覚して以降、菓子類での告発情報が目立つという。
 10月はこれまで最も多かった7月(371件)の2倍近くまで膨らんだ。4月以降の累計は2148件になり、年度ベースで最多だった2004年度(1631件)をすでに上回った。
NIKKEI NET2007年11月8日
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