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2007.10.19

NOVAのその後

最近、NOVA関連のエントリが続いていますが、特に他意はありません。
ビジネス法務的につっこみどころが満載なだけですw

まずは、10月17日のasahi.comの記事から。

NOVA 労組、法的整理を検討
英会話学校最大手で経営再建中のNOVA(大阪市)が、講師らへの賃金の大部分を期日までに支払っていないとして、外国人講師らでつくる労組は16日、未払いが解消されず経営陣が責任をとらない場合、会社更生法の申請といった法的整理の手段を検討することを明らかにした。(中略)
労組側は未払い解消のめどが立たず、猿橋社長もきちんとした説明をしていないとして、経営責任の明確化や抜本的な再建策が必要と判断。未払い賃金を労働債権としてまとめ、会社更生法を申請することも検討する。
一方で法的整理を進めた場合、授業が打ち切られ雇用が失われる可能性もある。労組側は「法的整理は最後の手段」として、まずは労基署の動きに期待するという。
asahi.com 2007年10月17日


賃金が支払われないなら、会社更生を申請するぞ!ということで、外国人労組側は強力なカードを切ってきましたね。

まぁ、「未払い解消のめどが立たず、社長もきちんとした説明をしていない」ということですから、ある程度は仕方ないかもしれませんね。
特に、外国人の方は、近くに身寄りもなく賃金が支払われなければ生活できないばかりか、母国に帰ることすらままならないことになるでしょうから、なおさらでしょう。

さて、労組が切ったカード、「会社更生の申請」とはどのようなものなのでしょうか。
ここではその概要を整理してみることにします。

会社更生手続は、破産や民事再生手続と同様に、法律に規定のある倒産処理の手続です。

破産手続と最も異なる点は、破産手続が会社を消滅させるための手続であるのに対し、会社更生や民事再生は一定の規制に元に会社を建て直すための手続です。したがって、基本的には更生会社や再生会社は手続が済んだあとも存続します。

会社更生と民事再生の違いは色々とありますが、最も大きな違いは経営陣がそのまま経営に携われるか否かにあると思います。

  • 会社更生
  • 会社更生手続においては、その会社の財産の処分や管理を任せるため、「管財人」が選任されます(会社更生法42条)。
    管財人には従来の経営陣も選任されることができますが、その経営陣に責任があって損害賠償請求がなされる場合において、裁判所によってその損害賠償額などについて査定する裁判がなされるおそれがあるときは、従来の経営陣が管財人になることはできません(会社更生法67条、100条1項、99条1項)。

  • 民事再生
  • これに対して、民事再生手続においては、原則として従来の経営陣が、引き続き会社の再生に向けて財産の管理・処分を継続します(民事再生法38条1項)。


ちなみに、労働組合がその会社について会社更生手続開始を申し立てることができるのか?という疑問もあります。

この点、会社更生法は、その株式会社の資本金の10分の1以上の債権を有している債権者が会社更生手続開始の申し立てをすることができるとしています(会社更生法17条)。そのため、「未払い賃金を労働債権としてまとめ」る方針なのでしょう。

ところで、日本人従業員へも9月27日以降未払いが続いているということですが、何かアクションを起こしたという報道はなされていないように思えます。

が、

日本人従業員による密かな抵抗というか、反抗というかをにおわせるような報道がありました。

NOVAが講師不足で自主休校続出
経済産業省に一部業務の停止命令を受けている英会話大手、NOVA(大阪市)で、なかもず校(大阪府堺市)など一部のスクールが、自主的に休校したり予約受け付けを取りやめたりしていることが18日、わかった。講師不足で要望通り生徒のレッスンがとれない事態を苦慮した現場の独自判断とみられる。
MSN産経ニュース 2007年10月18日


まぁ、これは抵抗というか、外国人講師が確保できなければ、万事休すでしょうから、やむにやまれずといったところかもしれません。

どっちにしても、NOVAの受講生は災難ですねぇ・・・
このような事態があと2年早ければ、自分のその被害者の一人になっていたかもしれませんが。


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