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2007.11.22

「白い恋人」売り切れ続出

今月(11月)15日に製造を再開したと報道された(後述)石屋製菓の「白い恋人」が、今日販売を再開し、しかも売り切れが続出しているそうです。
「白い恋人」売り切れ続出
3カ月ぶりに販売が再開された北海道の代表的な土産「白い恋人」は22日午後から夕方にかけ、新千歳空港(千歳市)のすべての取扱店(25店)と札幌市内の大丸札幌店などで軒並み売り切れになった。
ただ製造が再開されて日が浅いため在庫が少なく、各店の入荷量は賞味期限改竄(かいざん)問題発覚前よりかなり少ないという。
MSN産経ニュース2007年11月22日
思えば、この白い恋人の賞味期限改ざんが、その後の一連の食品表示に関する様々な偽装の発端だったように思います。北海道のお土産の代名詞とも言えるこの商品の不祥事は、商品の知名度も手伝って大々的に報道されました。

最近になっても、未だに赤福や船場吉兆の食品偽装について様々な事実が明るみに出ており、製造や販売の再開のメドが立つどころの騒ぎではない中で、石屋製菓が白い恋人の製造・販売を再開したというニュースは業界関係者にとっては明るいニュースといえるでしょう。

もちろん、石屋製菓がその商品の製造や賞味期限などの表示について一定の改善をしたからこそ、製造・販売にこぎつけたのだと思います。

具体的にどのような措置がなされたのかについては、白い恋人の製造再開を報道するMSN産経ニュースの次の記事が参考になります。
「白い恋人」製造再開
石屋製菓札幌市保健所が製造ラインや包装の管理状況などを最終確認し、営業再開に問題ないと判断した。これを受けて同社は、13日に開いた有識者による「コンプライアンス(法令順守)確立外部委員会」の承認を得た。
今後は、箱の包装紙に付けていた賞味期限の表示を製品の袋ごとに印字して改竄できないようにするほか、衛生管理を徹底するため、工場への従業員の出入りのチェックも厳しくする。
MSN産経ニュース2007年11月15日
この報道にも出てくる「コンプライアンス確立外部委員会」からは、11月13日付で「報告書」が公表されています。

石屋製菓コンプライアンス確立外部委員会「報告書」(PDF)

この資料には、委員会が石屋製菓の経営陣に対してどのような助言を行ったのか、またその助言をどのように実行していくのかが表形式でわかりやすく掲載されています。
その中で、私が特筆すべきだと感じたのは次の諸点です。


  • 「ファミリービジネス」(同族経営)の弊害
  • この報告書では、「ファミリービジネス」という言葉が使われていますが、いわゆる経営者一族による経営理念なき「金儲け主義」とでもいうべき(言い過ぎか?)経営形態が、石屋製菓が引き起こした不祥事の根本原因であるという趣旨の助言がなされています。確かに、「白い恋人」の後に発覚した様々な食品表示偽装事件のいずれにも共通することのように思えます。

    まぁ、この点はかなり根深いものだと思われますので、今回の事件をきっかけに、ファミリービジネスがどのように改善されていくのかは注意深く見守っていく必要があるでしょうね。

  • 人事労務制度の充実
  • 同報告書によると、ファミリービジネスの弊害の1つとして、恣意的な人事・労働条件の運用が挙げられています。

    白い恋人についての不祥事がどのような経緯で発覚したか、手元にある資料では確認できないのですが、企業不祥事が従業員など、内部者の通報を契機として発覚することはよくあることのようです。それを防止するために人事労務制度を刷新するということは、1つの方策なのでしょう。
    もちろん、その前提として、従業員に「違法行為」をするような指示をしないことは当然のことですね。

同報告書では、上記以外にも様々な検討事項が具体的に記載されており、コンプライアンスの実践を考える上で非常に参考になります。
それほど厚いものでもないので、是非一読することをお勧めします。

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