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2007.12.25

映画「シェーン」の著作権は03年末に消滅、最高裁判決

報道されたのは1週間も前のことですが、パラマウント社製作の映画「シェーン」の著作権が消滅しているのか存続しているのかについて争っていた裁判に決着がついたようです。
映画「シェーン」の著作権は03年末に消滅、最高裁判決
1953年に公開された映画「シェーン」の廉価版DVDの販売を巡り、米国の映画会社「パラマウント・ピクチャーズ・コーポレーション」など2社が、著作権を侵害されたとして、東京都内の廉価版DVD制作会社など2社を相手取り、販売差し止めなどを求めた訴訟の上告審判決が18日、最高裁第3小法廷であった。(中略)
判決によると、改正前の著作権法では、著作権の保護期間は映画の公開後50年間と定められ、「シェーン」の著作権は2003年12月31日で切れるはずだった。しかし、翌04年1月に、映画の著作権を70年間とする改正著作権法が施行された。
文化庁は「12月31日の終わりと1月1日の始まりは連続している」との理由から、「53年公開映画の保護期間も70年間まで延長される」との見解を示し、パラマウント側もこの見解に立った主張をしていたが、判決は同庁の見解は誤りと指摘した。
YOMIURI ONLINE 2007年12月18日

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この裁判は、具体的には問題とされた映画の廉価版DVDを権利者以外の業者が販売していたのに対して、その映画の著作権者(だった)会社がその販売の差止めを求めるものでした。

この対立の構造や対立点、法的論点は、いずれも映画「ローマの休日」について争われたものと同じものです。
「ローマの休日」について争われた事例については、「ローマの休日」著作権訴訟 映画会社が抗告取り下げをご覧ください。

争点を簡単に把握するために、キーとなる事情を箇条書きで書いてみますと・・・
  • 1953年シェーン公開
  • 映画の著作物の著作権の存続期間は公開から50年
  • 2003年12月31日でシェーンの著作権は消滅するはず
  • 2004年1月1日に映画の著作権の存続期間を公開から70年に延長する旨の著作権法改正
  • 上記改正著作権法が施行される時点で著作権が認められていた著作物の著作権が70年に延長

ここで著作権者であるパラマウント社(及び文化庁)の見解は次のようなものです。

2003年12月31日の午後12時と2004年1月1日の午前0時は同じ時点を別の言い方をしているに過ぎない。
(1953年に公開された)シェーンは、2003年12月31日時点で著作権が認められる。
それはすなわち、2004年1月1日の時点で著作権が認められるのと同じことだ。
ゆえに、シェーンの著作権の存続期間は70年となる。


とまぁ・・・私も判決文を読んだわけではないので、実際どのような理論が展開されたか判然としないのですが、様々な報道を見る限りでは以上のように理解できると思います。

よくこのような無理のある理屈で最高裁まで争ったもんだと思いますけどね。
ウラでどのような力が働いたのか・・・それはまったくわかりませんけどもw

なお、映画の著作物について、権利者と廉価版DVDの販売会社との間で争われた事件は他にもあります。
特に、次のエントリで詳しく述べたチャップリンの映画については、ローマの休日はシェーンをめぐる訴訟とは正反対の結論になっていますので、興味のある方はそちらもご覧ください。

チャップリン映画、格安DVD販売差し止め・東京地裁(3) [2007/09/17]
チャップリン映画、格安DVD販売差し止め・東京地裁(2) [2007/09/15]
チャップリン映画、格安DVD販売差し止め・東京地裁(1) [2007/09/14]

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