--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


2006.08.12

キャラクターと著作権(2)

前回のエントリーの続き。

マンガなどのキャラクターを商品などに使ったら著作権違反になるか?という問題である。

そもそも、マンガなどの登場人物(キャラクター)は著作権法で保護される著作物になるのかであるが、この点については最高裁判所(最高裁判所平成9年7月17日判決)が次のように述べている。

「具体的な漫画を離れ、右登場人物のいわゆるキャラクターをもって著作物ということはできない。」

つまり、実際に表現されたマンガの1コマをそのまま複写するのでなければ、キャラクター自体は著作物に当たらないため、キャラクターを独自に描いて利用しても著作権違反にはならないということだ。

その理由は以下の通り。
「キャラクターといわれるものは、漫画の具体的表現から昇華した登場人物の人格ともいうべき抽象的概念であって、具体的表現そのものではなく、それ自体が思想または感情を創作的に表現したものということができないからである。」と。

著作物とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」をいい(著作権法2条1項1号)、著作者によって具体的に表現されたもの(マンガの原稿とその出版物等)であって、その背後にあるアイデア(マンガのストーリーの筋など)は保護の対象とならないのである。最高裁判所の判断は、この基本的な理解に忠実に従ったものといえよう。

もっとも、キャラクターが著作物に該当せず、著作権法による保護を受けられないとしても、他の法律による規制を受けることはありうる。商標法、不正競争防止法および民法(不法行為)が問題となり得る。

商標(Wikipedia)
不正競争防止法(Wikipedia)
不法行為(Wikipedia)

昨今、キャラクタービジネス隆盛であり、その市場規模は2兆円前後といわれている(2003年:Wisdom blog、2005年3月9日のエントリー)。筆者(瀧本)自身も、キャラクターと商標、不正競争防止法との関係についても、非常に興味があり、今後取り上げていきたい。


この記事へのトラックバックURL
http://hirotakataki.blog54.fc2.com/tb.php/21-fb86dfdd
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。