やっちまったなー!ってのが、この報道に接したときの最初の印象です。
次に脳裏によぎったのが、「これでもう、再起不能かもしれない」という思いです。

皆さんは、どんな印象をもたれますか?
船場吉兆、食べ残し料理を別の客に
牛肉の産地偽装や総菜の不正表示が相次いで発覚した高級料亭「船場吉兆」(大阪市中央区)=民事再生手続き中=は2日、昨年11月の営業休止前まで、本店の料亭で客の食べ残した食事を別の客に再び出していたことを明らかにした。
asahi.com2008年5月3日

残飯の使い回しは昨年11月の営業休止以前に行われていたものである

この記事を読む上で注意しなければならないのは、食べ残し料理を使いまわしていたのは、今年1月の営業再開後ではなく、昨年11月の営業休止前であるということでしょうか。

もちろん、どの時期に行われたのであっても食べ残しの使い回しは、飲食店(まして一流料亭とされている船場吉兆では言語道断ですが)で行われるべきものではありません。
しかし、不祥事がどの時点でなされたものであるかは重要だと思われます。

仮に使い回しが営業再開後になされていたのだとすれば・・・

改善の余地なし ⇒ 存在する意味なし ⇒ 廃業

という流れが当然に想定されますが、そうでないとすれば、必ずしも当然には上記のような流れにはならないんじゃないかと。
ですから、「今年1月の営業再開後はしていない」という船場吉兆側のコメントを信じるとすれば、今回報道された残飯の使いまわしは、昨年11月の営業休止前になされていたものであることを確認しておきたいと思います。

なぜ今になって明らかにされたのか

asahi.comの報道によれば、今回の不祥事は船場吉兆によって明らかにされたとなっています。

なぜ、今頃?

さっぱりわかりません。

企業のコンプライアンスの中には、クライシスコミュニケーションという考え方があるのですが(参考:組織のためのクライシス・コミュニケーション)、今回の不祥事の公表は最悪のタイミングといえるんじゃないでしょうか。

どんな事情があったかはわかりませんが、今このような報道がなされたら、残飯の使いまわしが最近行われたのだという誤解を生むことは間違いありません(現に、わたしは当初そのように誤解していました)。

非難が渦巻く中で、自己に不都合な事実を自ら表明するということは、感情としては難しい(できればやりたくない)ことかもしれませんが、コンプライアンスの観点からは、むしろ再生のための好機と捉えて積極的に開示していくことが合理的だと思います。
消費者の不信は、企業の隠蔽体質への疑いから拡大していくことが多いのですから。

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Author:瀧本 宏隆
30代 東京某所に勤務(研究職)
小さなシンクタンク(独立系)にてコンサルティング、社内教育プラン策定・実施、各種コンテンツの企画立案・執筆・編集など、様々な業務を行っています。
著作権、機密情報管理などを主な専門領域としています(が、駆け出しのため勉強中)。

最近は、IT系業務のプロセス管理手法に興味あり。

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